源頼朝の連歌

432 ~ 432 / 706ページ
 源頼朝は建久元年(一一九〇)十月十八日上洛の途中で橋本駅に宿泊すると、遊女が群参した。頼朝と梶原景時とはつぎのような連歌をした(『吾妻鏡』『増鏡』一)。
 
 「はしもとの君にはなにかわたすへき
  たゝそまかはのくれてすきはや       平景時」
 
 なお頼朝は帰途の十二月二十日にもここに泊り、和歌を詠じている(『続後拾遺和歌集』)。

橋本宿の現景(浜名郡新居町)