目次
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中世編
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第二章 鎌倉時代
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第五節 社会と経済
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交通
海上輸送
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【頭陀寺荘の年貢米】平安時代に官米は、海路で京都に運ばれた。建仁三年(一二〇三)十月、高野山(こうやさん)(和歌山県)の金剛寿院の年貢米を遠江頭陀寺荘から、持明院のを遠江国初倉荘から船で運上したのは、現在の榛原郡相良湊と、浜松市白羽港か、磐田郡掛塚湊あたりから出帆したのであろう。平安時代でもここが遠江沿岸の要津であったにちがいない。