目次
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中世編
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第二章 鎌倉時代
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第六節 宗教と文化
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仏教
仏教の普及
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一般の農民は、村落の小さな堂などで、念仏講を催したりして宗教的な欲求をみたしていた。かなりの高僧をはじめとして、聖・法師らの、村から村へと歩いて読経や説法するものが、鎌倉時代になると目だって多くなる。説法は念仏堂などでおこなった。その中には医療などで民衆の信頼をえたものもある。また民衆のあいだに仏の教えを絵解(えとき)して歩く絵解法師という、いやしい身分のものもあった。