幕府の保護

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 頼朝は敬神と崇仏の心があつかった。しかも平氏の失敗に鑑みて社寺に保護を加え、これを味方につける政策をとった。奈良東大寺の復興は、その最大な現われである。
 正治(しょうじ)二年(一二〇〇)正月、頼朝の一周忌にあたり、幕府は遠江・駿河・伊豆の寺院で修造させたものが多い。