【道理 徳政】天皇に敵対するものは滅びさるとの伝統的な思想は、鎌倉幕府の創設とか、承久の乱の結果などの影響をうけても生きつづけた。しかしこのころから道理という考えかたが強く主張されてきた。伝統的なものに追随するのでなく、批判的な態度をとることである。朝廷の政治の上に徳政(とくせい)という考えかたが強められてきたのは、貴族側の反省を示すものである。それは儒教の徳治思想によって政治をすることである。貴族が儒教をさかんに研究したのは、この思想にもとづいている。
【宋学 禅学】儒教では宋学、仏教では禅学など外国から新しい学問や思想が伝えられて、時代思潮の大きな特色をつくりあげた。