目次
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中世編
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第二章 鎌倉時代
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第六節 宗教と文化
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文化
彫刻
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【仏像】運慶により大成された鎌倉様式の仏像は、気力のない藤原末の仏像とちがい、力強い作品であった。運慶の活動範囲は、鎌倉から奥州にまでおよんでいる。ことに北条時政の建てた願成就院(がんじょうじゅいん)(静岡県田方郡韮山町)・将軍実朝の持仏堂、鎌倉大倉新堂、源頼朝の創建した勝長寿院の五仏堂(以上鎌倉市)などの諸像はすぐれている。しかし一般に彫刻は中期からのちになると粗雑な作品が多くなる。