目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第一節 鎌倉幕府の滅亡
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幕府の無力
執権高時
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この難局にあたって、幕府の最高責任者執権高時は、正和五年(一三一六)十四歳で就任した。政治の実権は内(うち)管領長崎高資がにぎり、高時の介入する余地はなかった。しかも高時は凡庸であり、遊興がすぎた。
後醍醐天皇がたでは、天下の騒乱に備え、日野俊基らが山伏に身をやつして、諸国の状況をさぐっていた。