目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第一節 鎌倉幕府の滅亡
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持明院統と大覚寺統
楠木正成の挙兵
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楠木正成は、後醍醐天皇の命令をうけ、河内赤坂の館(たち)(大阪府南河内郡千早赤阪村)に篭城して、北条氏の大軍をむかえうった。落城すると、正成は姿をくらまし、再挙の機会をねらった。
【赤坂城】赤坂城がおちいってのち、幕府は、ひそかに花園上皇の決裁をえて、後醍醐天皇を隠岐(おき)島(島根県)に移した。しかしこのとき天皇は、おもに護良親王らを仲介として外部との連絡をわすれず、守護の佐々木氏もこれをたすけている。