目次
/
中世編
/
第三章 南北朝時代
/
第二節 建武の新政
/
公家一統の政
足利尊氏と地方武士
465 ~ 465 / 706ページ
しかも地方武士と足利尊氏とのむすびつきは意外に深い。六月七日、信濃(長野県)守護小笠原宗長が関東の平定を朝廷に報告すると、尊氏(まだ高氏)はこれをねぎらっている。また大友貞宗・島津貞久などの有力守護に対しても、尊氏は同じ態度であった。天皇の権威によってのことであるが、尊氏の深謀は驚くべきほどである。