目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第二節 建武の新政
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現実にあわない政治
武士の代表は尊氏
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建武の新政は、武士の社会で定着している法的慣習を無視したために、武士一般の不満と抵抗を買い、所領没収の方針に対しては、旧幕府系武士の憤懣を招いた。その代弁者は足利尊氏にほかならない。
貴族と武家とは、性格も理想も目的もちがう、いわば呉越同舟のなかで政治を運用し、しかも時代離れのした平安朝の昔に逆行させようというのだから、共存共栄はもともと無理なことであった。理想と現実の矛盾は、どうすることもできない。