南朝の再建策 宗良親王遠江再下向

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 そこで南朝は、京都の恢復をしばらく見送り、関東から奥羽地方にかけての処点を整え、足利氏の根拠地を絶滅しようとの作戦をとる。その配置は次のとおりである。
 
(1)顕家の弟顕信を鎮守府将軍に任じ、義良親王をいただき、陸奥に下し、北畠親房と結城宗広をそえる。
(2)宗良親王をまた遠江に下す。
(3)懐良親王を四国に下し、のち九州の南軍を統轄させる。