目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第三節 南朝と北朝
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戦いのあけくれ
遠江北朝方となる
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【天野氏 浜名氏 井伊氏】遠江でも周知郡犬居城の天野景隆は、井伊氏に属し、横地氏は早くから足利氏の味方をした。横地氏は、天野氏の所領を侵略した。康暦二年(一三八〇)守護今川心省は、横地長連の地頭職を認めたため、両氏の係争となった。天野氏が足利氏に従うと、旧に復することができた。浜名郡の豪族浜名氏は北朝に味方し、佐久城(引佐郡三ヶ日町)を退出したが、井伊氏の勢力が衰えると復帰する(高橋佑吉編『浜名史論』)。