目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第三節 南朝と北朝
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戦いのあけくれ
後村上天皇賀名生に移られ南朝勢を失う
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この直後に高師直は、大和の飛鳥地方に入り、あたりの民家を焼き払って吉野におしよせた。後村上天皇は、行宮を捨て吉野の連山を南におちて、賀名生(あのう)(奈良県吉野郡西吉野村)にのがれた。天皇は土豪堀氏の家を借りて、かりの住居とされる。
師直は吉野の行宮・蔵王堂をはじめとして全山を焼き払う。南朝はこののち組織的な抵抗のできないほどの大打撃をうけた。