安定する幕府

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 斯波義将が執事になった貞治元年(一三六二)からのち幕府は、執事の地位・権限を強化して支配機構を一元化する方向に大きくふみだした。主要機関の長官などをしだいに執事に限るようにした。そして他の長官に優越する幕府の最高官であることを表現するようになった。これは幕府の安定と統一に通ずる二面をもった政策である。