目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第三節 南朝と北朝
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戦いのあけくれ
貴族勢力の消滅
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【半済】のちに述べるように半済(はんぜい)によって、上級貴族の知行国の国衙領、下級貴族の世襲所領と化した諸司領やそのほか貴族・社寺領は一挙に半減した。しかも北朝の宮廷が京都を支配し、また商業税を吸い上げていたパイプの検非違使庁は、幕府侍所の活動が活発になると、行政と警察の機能を肩がわりされてしまう。叡山(延暦寺)の京都支配権についても同じである。使庁と叡山のもっていた京都の支配権は義満の時代に幕府に接収された。