武士の去就

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 このように武士の去就の自由は、古くからある。しかしそれは鎌倉幕府の権力で押えられていた。その幕府がもろくも倒れ、新たに出現した建武政府も二年で崩れさった現実は、武士の去就の自由をにわかに活発にした。そして家は二つにわかれ、嫡子と庶子が、対立抗争もする。