目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第三節 南朝と北朝
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変わりゆく戦のすがた
歩兵戦の発達
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【野伏 足軽 若党 中間】南北朝になると、戦いの回数が多くなり、各地で戦われるにつれて、歩兵の活動はますます活発になる。歩兵は溢者・野伏(のぶし)(野臥)とか、農村から徴発されたり、新しくめし抱えられたりして、おもに歩兵部隊に使われた足軽(足弱)、立派な戦いの要員となった若党・中間(ちゅうげん)などから構成されていた。蒙古合戦からのち武士の郎従(党)は若党、下人は中間とよばれ、戦いにのぞむようになっている。大量の歩兵が必要になったからである。