歩兵の大量投入で戦いに機動性をもたせるために「分捕切棄法(ぶんどりきりすてのほう)」が実施されてきた。戦功の第一は敵の首をとる、つまり分捕である。このばあい首をとるごとに首実検をしてもらうか、戦いの終わるまで首を持っている必要がある。分捕切棄の法では、その場所におる軍(いくさ)奉行か、ほかの武士に、その首を確認してもらってから、その首をすてて戦いをつづけよ、との軍法である。
分捕切棄の法ができるとともに、軍忠状もいくつかの戦いでの戦功をまとめて書きだす様式に変わってくる。
分捕切棄法