目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第三節 南朝と北朝
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今川氏のおこり
心省の領国経営
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【松井氏】心省は、駿河・遠江の守護として、一族・家人を中心に国人(こくにん)を家臣にくみいれてゆく。心省の譜代(ふだい)の家臣は、高木・米倉・殿村などで、支配下にはいった国人は、松井・横地・勝間田・八木などである。
心省は、文和(ぶんわ)元年(一三五二)二月の足利直義死亡にともなう幕府政界変動のあと、幕府の引付頭人(ひきつけとうにん)をつとめた。所領関係の訴訟を取り扱うのが引付で、数班にわかれ、その主任が頭人である。足利一門のうち有能な人物が任ぜられている。