目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第四節 社会と経済
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社会のすすみ
党と一揆 守護大名の位置
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そして嫡子だけが所領を相続し一家を代表し、庶子は嫡男と主従の関係をもつことになった。この嫡子が農民を支配するのは、たやすいことでない。そこで彼らは同族だけでなく、共同の利害関係にたつ地域的な連合体をつくった。党(とう)とか一揆(いっき)がこれである。この武士(地侍)の結合体は、より強い権力にむすびつくことによって、将来の発展を期待した。この権力の頂点にたったのが、守護大名である。