目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第四節 社会と経済
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産業
座商人
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商人の活動は、座商人のばあい、いちじるしい。京都や奈良の手工業者や商人の多くは、古代の賤民の出身だというが、貴族や社寺に従い座をつくって仕事をしてきた。しかし南北朝になると、京都でも、祇園社(ぎおんしゃ)(八坂神社)の綿本座(わたほんざ)から新座(しんざ)が独立し、これが認められた。農村で小さな新しい名主ができたのと同じような現象である。