軍記物語

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 【太平記 難太平記】軍記物語には『太平記』がある。南北朝六十年の時代の動きを精彩な筆致でいきいきと描き、戦史・軍談であるとともに政治批判・現代批判の書である。了俊は応永九年(一四〇二)『難太平記』を著作している。
 『平家物語』が琵琶を伴奏として盲(めくら)法師に語られたのに対し、『太平記』には、読みものという性質が強い。