目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第五節 宗教と文化
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文化
茶会
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後醍醐天皇が、討幕の会合をもったとき、飲茶の会にことよせた。このころの茶会は、仲間をつくって集まり、豪華な茶席で懸賞をつけて、茶を飲みまわして茶の名をあてる競技をし、酒宴を開き楽しんだ。守護大名たちは、これにとびついた。『建武式目』では、茶寄合の賭物(かけもの)(懸賞品)が贅沢すぎると警告している。初期の茶会は、豪勢さがあり、のちの「わび茶」とはまったくちがう。寄りあって一服の茶をのみまわすことは、神前で誓いの水をのみまわし、団結をかたくする式に起源がある。