南北朝時代と浜松

526 ~ 526 / 706ページ
 南北朝の時代は、戦いにあけくれしたように感じられる。本市内でも軍隊の移動だけでなく、井伊谷城や鴨江城などを中心とした戦いの場となり、多くの人命が失なわれ、精神的・物質的の損害もはかりしることができない。しかし農業生産力の増大に裏打ちされて小百姓が独立してきた。その人たちもふくめた村落の自治もはじまる。蒲御厨でも同じ現象である。それが文化の面でもはっきりとみられるが南北朝の時代の特色である。