支配機構

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 【管領 侍所 奉公方】幕府の支配機構は、三代義満(一三五八-一四〇八)のときに大きく変わった。執事ー侍所ー直轄軍(在京御家人)の図式を解消し、管領(かんれい)・侍所・直轄軍(奉公方)が個別に将軍に直属する形になった。そして諸機関・諸職員を相互に牽制させる。さらに家格の秩序を定めて、殿中(幕府)の席次、儀式での役目、衣服などの万般を規制し、その頂点に足利家をおき、将軍絶対の体制をつくりあげた。