目次
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中世編
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第四章 室町時代
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第三節 応仁の乱
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応仁の乱
農民の抵抗
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応仁の乱後のように中央権力がおとろえて統制力をうしなった状態を、国家の歴史の中でどう考えたらよいか。中央権力が弱くとも地方領主たちは農民支配をつづけてゆくことができる。この角度からこの時代の国家の姿を考えてみると、農民たちの抵抗が中央権力を弱体化したといえよう。領主たちはそれに対抗する政策をとる。しかしまだ緊迫感をともなっていないから急に奏功しない。権力者は動揺するばかりである。