室町時代の農民

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 農民たちは鎌倉時代には支配者に対し、卑屈な態度をとっていた。しかし室町時代になると、農民は一味(いちみ)同心して、最低生活を守る経済的な争いだけでなく、荘園領主や守護勢力の支配そのものに反抗する政治性の強い争いもするようになった。
 
 【鎮守】村人は鎮守やお堂にまつる仏像に信仰をささげた。農民はここに集合して相談する。鎮守と寺、とくに鎮守は村びとの生活とむすびついており、彼らはここを中心に団結した。