嘉吉の一揆

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 嘉吉(かきつ)元年(一四四一)七月、赤松満祐を追討するため、山名持豊らの大軍が京都を出発した。すると近江(滋賀県)で一揆が突発し、守護六角満綱はすぐ無条件で要求におうじた。満綱は近江の荘園領主の支配を混乱させ、自分の勢力をのばそうとの下心があった。
 近江の一揆に呼応して、京都付近で大規模な一揆がおこる。数万の一揆は連日京都にせめこんで徳政を要求した。そして一揆は、かってに土倉や酒屋におし入り荒しまわった。