目次
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中世編
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第四章 室町時代
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第四節 社会と経済
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土一揆と徳政一揆
一揆の主体
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【惣 馬借】一揆の主体は、侍分(さむらいぶん)を中心に農村を「惣(そう)」という自治組織でむすびつけている人びとである。それに馬借(ばしゃく)(馬をもつ交通労務者)・在京守護の配下の武士たちが、進んで参加しているのだから、弱体になった幕府を驚かしたのも当然である。鎮圧はできず、いろいろ努力したがやむなく、幕府は徳政令をだした。土民だけに適用しようとしたが、武士も公家(くげ)も承知しない。ついにこれも承認した。