浜松地方の建築物

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 浜松地方で室町時代の文化を伝えるものに、建築物として鷲津本興寺の本堂と奥山方広寺の七尊菩薩堂がある。
 
 【本興寺本堂】本興寺の本堂は、間口・奥行ともに五間(間口一一・二メートル、奥行一二・七メートル)、単層で、屋根は寄棟造茅葺、当初のころの詳細は不明であるが、現在の建物は天文二十一年(一五五二)に修理したものである。
 
 【方広寺七尊菩薩堂】方広寺の七尊菩薩堂は、間口三尺(約九〇センチ)・奥行五尺(一五〇センチ)の小さい堂であるが、応永年間の創建と伝えられ、本県下の最古の建造物で、いずれも国の重要文化財に指定されている(『静岡県の文化財』第一集)。