井伊氏 井伊氏は、今川氏親が遠江を制圧すると家臣になったろう。井伊谷から祝田(ほうだ)あたりまで知行していた。【直盛】天文(てんぶん)十五年(一五四六)八月、井伊直盛は祝田(引佐郡引佐町)の百姓に対し、脇百姓や下人が他人の被官となる。ー独立した農民になろうとする動きーを禁止し、被官・同心の村落内の立場を支持している(『蜂前神社文書』)。【直親】井伊直満の子直親は、九歳の時に父が今川義元に殺され、信濃伊奈に避難した。二十歳で井伊谷に帰り直盛の養子になった。【直政】その子が直政である。【奥山氏】なおその一族奥山氏(第三章第三節)は、『今川記』にもみえる。
井伊氏略系