中央の建築界は、応仁の乱からのちおとろえてしまう。地方では、守護大名・戦国大名と権力者が発展するにつれ盛んになるが、一流のものはごく少ない。【神社建築】室町時代は、鎌倉時代より仏教建築の残っているのが一・六倍だが、神社建築は四・三倍になる。郷村制の成立につれて、地方で神社が建てられたのである。
【作庭 唐山水】純粋な専門家の作庭家が、河原者(かわらもの)からでて、庶民の感覚で作庭界を革新した。越前守護朝倉氏の庭園、伊勢(三重県)国司(こくし)北畠氏の庭園など、戦国大名も小庭で石組の庭園(唐山水(からさんすい))を愛した。