民間芸能

657 ~ 657 / 706ページ
 【放下師】散所法師(さんじょほうし)・唱門師(しょうもんし)・歩き白拍子(しらびょうし)・歩き御子(みこ)(巫子)・鉦叩(かねたたき)など簡単な芸能をして、施しや祝儀をうけた民間芸能の人びとがあった。語りものをする盲目の琵琶法師・女盲があり、なお放下師(ほうかし)(放下僧)といい、さすらいの生活をし、曲芸・手品をした人びとがある。
 
 【盆踊り 小歌】踊念仏や風流(ふりゅう)をとりいれ、盂蘭盆(うらぼん)に踊るのが盆踊りである。盆踊歌には、民衆の心をうたっているのが多い。このような民衆の心をうたった歌は、小歌(こうた)で永正十五年(一五一八)にできた『閑吟集(かんぎんしゅう)』は、三一一首の小歌を集めている。