労働者 女子

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 これは新しい時代の武士の平服となり、慶長(けいちょう)ころ(一五九六-一六一四)には、肩衣と同色の袴をあわせて𧘕𧘔(かみしも)とよんだ。羽織(はおり)も応仁の乱ころからはじまった。労働者は鎌倉時代のころから「手なし」をつけ、帯でむすんでいる。【小袖】男子の直垂に対して、女子の小袖(こそで)がある。また湯巻(ゆまき)は平服にもなった。小袖は、武家社会から庶民にも影響した。
 結髪と化粧にも江戸時代に近い形式と複雑さがあらわれてきた。