年 代 不明
形 状 花崗岩 高さ九〇cm ヨコ三〇cm タテ三〇cm
形 式 異形宝篋印塔
概 要 静かな山間の道を進むと長閑な田園風景がひろがり集落に着くと伝説の虎御前の墓がある。虎御前は曾我兄弟の敵討ちで有名な兄十郎祐成の愛妾である。なぜこの地に墓があるのか分からないが、付近には葛籠(つづら)に因む地名もあり、あまり遠くないところに、十郎祐成の墓といわれているものもある。
この宝篋印塔は屋根の下に裳階(もこし)といわれる屋根をおいている。全国的に類例のない形式である。
(参考)この裳階を反花座に置き換え、逆向きにして塔身の下に置いた形式が越智式(おちしき)である。
(主要石造物概説 宝篋印塔 参照のこと)
全景
[上戸野宝篋印塔]