壽延庭石庭 じゅえんていせきてい

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所在地 東広島市西条上市町(前垣氏宅 非公開)
年 代 昭和三十年(1955)
敷 地 三三七㎡他に二個所
形 式 枯山水様式石庭
概 要 作庭は重森三玲(みれい)(1896~1975)。
 互い違いに出島が作られ、出島は極端に細長く州浜方式で全体として霞形である。高価な石は用いておらず、材質に頼らない石組みの面白さは重森三玲の初期の特徴であり清新さが感じられる。
 後ろに旧庭にあった巨石や前垣家の山から掘り出した石で自己の表現がされている。特に立石と横石の組み合わせは重森の出世作である京都・東福寺本坊庭園を彷彿させるものと評価が高い。
 重森三玲作 東福寺本坊庭園、岸和田城八陣の庭は平成二十六年十二月国の名勝に指定された。
 庭園内に山口誓子の句碑がある。
 (参考)洲浜(すはま) 洲が大きくなり、海岸線に曲線的な出入りのある浜辺。

[壽延庭石庭]