形態 基礎、竿、中台、火袋、笠、宝珠からなる。
造立の目的 古くは仏に献灯するためのものである。山田寺跡の調査では塔と金堂の中軸線上から灯籠の基礎などが出土している。
形式 神前形灯籠と春日形灯籠が一般に普及している。しかし広島県周辺では竿が三味線のバチ形をしたものが多い。
バチ形の名称は宮島町史による。
起源 インドでは古くから1基の燈明を仏前に捧げた。現在見る石灯籠は中国に1基のみ現存する。朝鮮半島では古いものが多く存在する。形は中国のものよりも日本の春日灯籠に近い。
灯籠はインドには見られないので、中国が起源で、朝鮮半島を経由して日本に伝来したものとされている。
最古の紀年銘 浄水寺跡 熊本県 延暦二〇年(801)