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解題・説明
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『文藝公論』第1巻6号(昭和2(1927)年6月)に掲載されたものの原稿。『文藝公論』は、昭和2(1927)年1月から3(1928)年5月にかけて、当時新進の詩人・評論家として活躍していた橋爪健がほとんど独力で編集・発行した総合文芸誌(全17冊)である。新感覚派、プロレタリア文学、アナキズムなど各派の新人が参加しており、葉山嘉樹や稲垣足穂、千葉亀雄、林房雄、尾崎士郎、今東光、片岡鉄兵、といった多彩な人物が雑誌に寄稿をしていた。雑誌の刊行とともに「反既成文壇」の色彩を強め、昭和3(1928)年3月以降はプロレタリア文学雑誌の様相を呈するようになった。編集に当たった橋爪健はこの雑誌を巡る経緯について『文壇残酷物語』(、昭和39(1964)年)で述べている。 なお、本資料が掲載されたのと同じ号の「芝居随筆」のコーナーには、アナキスト・辻潤の「昔見た芝居」という評論も掲載されている。(村山龍) 【参考文献】 小田切進「文藝公論」(日本近代文学館編『日本近代文学大事典』、講談社、昭和52(1977)年~昭和53(1978)年)
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