解題・説明
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神代から天正16年(1588)の後陽成天皇聚楽第行幸までを編年体で記した歴史書。江戸時代の儒学者岩垣松苗(東園、1774~1849)の著。全5巻。編年体による歴史を漢文で記し、主要人物の略伝・著書なども付記する。文政2年(1819)に原稿が完成し、同9年に刊行され、以降、版を重ねた。市史掲載の刊本は、明治になってから石村貞一によって新たに編修された7巻本『明治新刻 国史略』(萬巻楼蔵版、東生書館蔵)で、明治15年(1882)12月までのことを追記する。巻之三には、承久3年(1221)7月の後堀河天皇即位から大永6年(1526)4月の後柏原天皇崩御までを載せる。(武井紀子)
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