一枚目には運送役と員数方の印が押され、この通帳の固有番号と考えられる「数百十六番」と、同じくこの通帳によって,〆何百俵　代銀何貫何百匁　　　　　　　御運送役判 　　　　　　　　　壱俵ニ付拾三匁ツヽ　　　　　御員数方判,「小通」は日々の小遣いのために員数方へ持参した標符を小札に切り分けたものという。,ただし『平山日記』に、小遣いにしたいときには、標符を切り替えに御員数方へ行けば、何匁何分と記した「横帳面,の小冊」が員数方から出され、それをもって医者への薬代や諸職人への日雇銭の払い方に遣わす、とある。