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通史編5(近・現代2) （(一)不滅の作家・太宰治）

(一)不滅の作家・太宰治 平成十六年（二〇〇四）六月十九日は、太宰治の生誕九五年目にあたる。,鎌田は、太宰治の作品がいつまでも読み継がれる理由を簡潔明瞭にこのように分析している。　,太宰治に関する研究書・評論の類は、まさに枚挙に暇（いとま）がない。,そのなかで、もっとも早い時期に太宰治の文学を評価したのが小野正文である（資料近・現代2No.六六〇）。,（「太宰治展」所収　昭和六十三年五月　日本近代文学館刊）写真256　太宰治 / (一)不滅の作家・太宰治

通史編5(近・現代2) （同人誌時代－太宰治とともに）

同人誌時代－太宰治とともに昭和二年（一九二七）、東奥義塾を卒業し、早稲田第一高等学院に入学する。,今官一にとって、福士幸次郎を〈人生の師〉とすれば、新感覚派の旗頭・横光利一は〈文学の師〉、そして太宰治 / 同人誌時代－太宰治とともに

通史編5(近・現代2) （ルポライターの第一人者）

さらに、鎌田は太宰治についても書いている。,『津軽・斜陽の家－太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒－』（平成十二年　祥伝社刊）である。,痛烈な太宰治論である。,鎌田慧は、津島文治（太宰治の長兄－引用者注）という個性に強い光を当てることによって、太宰治をも強い光で

通史編5(近・現代2) （(一)北の文学連峰）

さらに、文芸評論家の奥野健男は、葛西善蔵（かさいぜんぞう）、秋田雨雀（あきたうじゃく）、太宰治（だざいおさむ,今官一と太宰治は同年生まれの文学の友人。,ともに善蔵の影響を受けた石坂洋次郎と太宰治は、しかしながら、激しく反撥（はんぱつ）することになる。,太宰治の生涯を辿（たど）った評伝小説『桜桃とキリスト　もう一つの太宰治伝』は〈評伝小説〉の最高傑作と激賞,長部の高校の後輩である、ルポライターの鎌田慧（かまたさとし）は太宰治を『津軽・斜陽の家』にまとめた。

通史編5(近・現代2) （津軽の精神風土を追究）

平成十四年（二〇〇二）には『桜桃とキリスト　もう一つの太宰治伝』が第二九回大佛（おさらぎ）次郎賞を受賞,確かに太宰治には名作『津軽』があり、石坂洋次郎には『わが日わが夢』『石中先生行状記』をはじめとする一連,これほど津軽の風土、棟方志功や太宰治をはじめとする津軽の文学者を、つまり、小説やエッセイ、そして映画で

通史編5(近・現代2) （三　津軽の文学の新たな展開(昭和の文学)）

太宰治（明治四二－昭和二三　一九〇九－一九四八　五所川原市金木町）が大藤熊太のペンネームで「地主一代」,周知のとおり太宰治は、日本はもとより国際的にも有名な作家の一人となった。　

通史編5(近・現代2) （(三)北の文学連峰の現在）

(三)北の文学連峰の現在戦時中に、津軽で疎開生活を送っていた秋田雨雀、石坂洋次郎、太宰治らが優れた,昭和三十四年（一九五九）に発足した青森県郷土作家研究会の会員が、津軽書房の出版に大きく寄与し、その中から太宰治,相馬正一の、例えば『太宰治と井伏鱒二』（昭和四十七年　津軽書房刊）は、それまでの〈太宰研究〉に強い衝撃

通史編5(近・現代2) （空前のベストセラー）

空前のベストセラーまことに偉大な作家である石坂洋次郎が、太宰治にも強い衝撃を与えた「麦死なず」（昭和十一年

通史編5(近・現代2) （職業は寺山修司）

寺山修司は太宰治と並んで、多くのファンをもつ作家である。

通史編5(近・現代2) （郷土文学館）

郷土出身の著名作家九人（陸羯南、佐藤紅緑、葛西善蔵、福士幸次郎、一戸謙三、高木恭造、平田小六、今官一、太宰治

通史編5(近・現代2) （直木賞を受賞す）

昭和二十一年に〈人生の師〉福士幸次郎を、二十二年には〈文学の師〉横光利一を、そして二十三年には〈文学の友〉太宰治

通史編4(近・現代1) （北部無産社）

弘高生津島修治(のちの太宰治)がペンネーム辻島衆治で編集した文芸誌『細胞文藝』は昭和三年四月に創刊されている

通史編4(近・現代1) （掲載写真・図版の典拠・所蔵一覧）

写真151 『青森県労働運動史』第一巻　青森県　1969年写真152 青森県立図書館蔵　転載：『太宰治

通史編5(近・現代2) （「草を刈る娘」について）

太宰治がある雑誌社から「故郷に贈る言葉」を求められて、「汝を愛し、汝を憎む」の言葉を贈った、と『津軽』