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弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍
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通史編1(自然・原始)
(黒石逆断層系)
黒石逆
断層
系 黒石逆
断層
系は、村岡・長谷(一九九〇)が、津軽平野南縁部と脊梁西縁部との境界に発達する,N-S方向の、横ズレセンスを示す逆
断層
に対し命名したものである。,主
断層
は黒石
断層
と三ッ目内
断層
である。,鎌田(一九九三)は、
断層
の運動形態を横ズレよりも逆
断層
成分が大きいと紹介している。,
断層
の東側にある平賀町唐竹温泉群と同一泉質組成(非炭酸ナトリウム+非炭酸カルシウム型)を示す。 / 黒石逆
断層
系
通史編1(自然・原始)
(東西系の断層)
東西系の
断層
東西系の
断層
は弘前市街地南部の泉質組成が異なる温泉の分布域に推定できる。,大和沢層・松木平層・大秋層の層序関係が整合関係にあるとした場合、
断層
を考える必要がある。 / 東西系の
断層
通史編1(自然・原始)
(岩木山東縁断層)
岩木山東縁
断層
津軽平野西縁部の岩木山東縁
断層
(仮称)は、炭酸ナトリウム型泉質組成の温泉および空中写真,から判定したリニアメントから推定したN-S系
断層
である。,
断層
の西側に大釈迦相当層が分布しないことから、大釈迦層の分布を規定する
断層
、あるいは岩木山の成因にかかわる,
断層
とも考えられるが、現時点では不明な点が多く今後の研究による解明が待たれる。 / 岩木山東縁
断層
通史編1(自然・原始)
(津軽平野中央断層)
津軽平野中央
断層
津軽平野中央
断層
(仮称)は、温泉掘さく深度と泉質組成分布から推定されるもので、弘前市新里,(にさと)から境関(さかいぜき)、さらに藤崎町藤崎を通り藤崎町中野目(なかのめ)に至るN-S系の
断層
である,東側落ちの
断層
と考えられるが、
断層
の性格(正・逆)は不明である。,本
断層
の北延長部には一七六六年(明和三年)に発生した津軽地震(明和の大地震、マグニチュード七以上)の震源域,が位置しており、内陸型直下地震に関連する重要な
断層
と考えられる。 / 津軽平野中央
断層
通史編1(自然・原始)
(津軽平野深部の地質)
① 津軽平野南部地域の深部地質は、津軽平野中央
断層
(仮称)を境に東西で異なった岩相層序からなる。,② 津軽平野中央
断層
の東側の地質系統は、温泉水を含む地下水系を強く反映したものである。,③ 津軽平野中央
断層
の東側は、平賀町から黒石市の丘陵・山地に分布する新第三系中新統の板留層と温湯層相当層,④ 津軽平野中央
断層
の西側は、おもに弘前市南部の山地に分布する新第三系中新統の大和沢層・松木平層・大秋層相当層,地表で確認されている分布域に、その範囲がほぼ限定されるのか、あるいは、
断層
により切られるのか今後究明する
資料編1(考古編)
(〈用語の解説…はじめに・第1節〉)
特に構造地質学的分野では、ある
断層
が再活動することによって、
断層
の変位方向が反対になることを指す。,例えば、ある時期を境に引張応力場から圧縮応力場に移ることによって、正
断層
に支配されて出来た堆積盆が、逆
断層
,ある地域が構造的に圧縮応力場に支配されることによって生じる逆
断層
や衝上
断層
構造の発達した状態を指す。,*12 傾動地塊…地塊運動の際、
断層
に沿う回転運動により一方に傾いた地塊。,地形的には、一方に急な
断層
崖を持ち、他方に緩やかな長い斜面を持つ。
通史編1(自然・原始)
(四 地質構造)
四 地質構造 ここでは温泉の掘さく深度と泉質組成の分布に基づいて、津軽平野の地下に伏在する
断層
系について,図45 津軽平野南部に推定される
断層
(南北系) (国土地理院発行20万分の1地形図「弘前」・「青森」
通史編1(自然・原始)
(山地と平野の成立)
このような隆起する地塊と沈降する地塊の境界が
断層
であり、圧縮により絞りだされるように隆起したために、
断層
,は逆
断層
の傾向を示している。 ,盆地と平野を隔てる丘陵のような隆起部分は衝上(しょうじょう)
断層
による運動が続いた結果できたのであり、
資料編1(考古編)
(〔鈴木(1972)による岩木火山形成史〕)
古岩木火山の中央部は、湯ノ沢
断層
に代表される環状
断層
群(半径約5.5kmの円弧状正
断層
)の形成に伴い、
通史編1(自然・原始)
(掘さくの深度)
平川扇状地堆積物相当層の分布深度に一〇〇メートル以上の変位が想定されることから、岩井(一九八〇)が指摘するように
断層
,と考えるのが妥当である(以下この
断層
を、津軽平野中央
断層
と仮称する)。 ,なお、弘前市街地から高杉地区にかけては、掘さく深度が徐々に増加することから、
断層
の存在は考えにくく、弘前市街地
通史編1(自然・原始)
(山の上にみられる大昔に川が流れていた跡)
矢印の①~④は
断層
鞍部の位置。,つまり、この場所はもともと栩内川層と松木平層が
断層
で接している所がくぼみになっていて(
断層
鞍部(だんそうあんぶ,地形図を注意深くみてみると、
断層
鞍部を示唆するような尾根の一部がへこんだ地形は、深山沢に平行して何ヵ所,その原因には、
断層
の活動により地面の一部が隆起して川の流れの方向が変わってしまうことや、川の上流の谷頭
通史編1(自然・原始)
(扇状地周縁の地形)
南麓に存在する湯ノ沢
断層
(活
断層
研究会、一九九一)の存在で、この地区の松代面は火山麓の傾斜面とは逆の、,岳南西方の常盤野地区も扇状地性の低地帯であって、南縁の丘陵とは
断層
崖で接し崖下に低湿地が認められる(写真,火山体を南流してきた湯ノ沢が
断層
付近でほぼ直角に流路を変え東側へ流れていることも特徴的である(鈴木、一九七二
通史編1(自然・原始)
(座頭石のチャート)
図の左側では、上下に延びる
断層
の影響により周辺の泥岩が破砕されて地層はくしゃくしゃになっている。,薄いチャートの層が積み重なって褶曲(しゅうきょく)したものが大きなブロックとして含まれているほかに、
断層
,また大鰐町との境界付近では、チャートのほかに複雑に褶曲したり、無数の
断層
に切られて大小さまざまな大きさに
通史編1(自然・原始)
(第四節 引用・参考文献)
地質調査所(一九九〇) 青森県域重力図(ブーゲー異常) (15)鎌田耕太郎(一九九三) 津軽平野をつくった
断層
,その一-黒石逆
断層
系、年報市史ひろさき 第二号、四六-五六頁 (16)平凡社 地学事典
通史編1(自然・原始)
(付加体堆積物の形成とメランジ)
そして付加作用の過程で起こるさまざまな構造運動(はぎ取り、セン断、圧縮、脱水、衝上
断層
など)の影響を受,たくさんの
断層
が発達し、メランジがよくみられる付加体堆積物には、平行して重なり合った地層が延々と続くようなことはむしろまれである,混在した堆積物は、付加体の形成過程から、陸上に露出するまでに、水平方向から圧縮を繰り返し受けるために
断層
通史編1(自然・原始)
([口絵])
(碇ヶ関村碇沢) 中央の谷にそって並ぶ三角形の山すそを三ッ目内川が流れ,その位置を三ッ目内
断層
,山々の背後のくぼ地には黒石
断層
が平行するように通っている。
通史編1(自然・原始)
(従来の見解)
湯ノ沢
断層
に代表される、半径約六キロメートルの環状
断層
群の形成にともなって、山体側が相対的に沈下する。
資料編1(考古編)
(4.Q1(前期更新世、1.7~0.7Ma))
このころ、日本列島はほとんど陸化・隆起し、逆
断層
によってブロック化した地塊の上昇・沈降により各地に山間盆地
資料編1(考古編)
(24.黒石沢層※Ⅱ)(くろいしざわそう))
下位の先新第三系を不整合に覆うが、一部では
断層
で接する。一野渡鉱山の鉱床はこの地層中に胚胎する。
通史編1(自然・原始)
(泉質)
断層
である可能性がある(図45)。 ,分布する大和沢層・松木平層相当層が丘陵地で確認されている地層の傾斜で連続すると考えるのは無理があり、
断層
,平野南東縁部では東北自動車道の西側に沿うように配列し、岩井(一九八〇)の黒石
断層
、村岡・長谷(一九九〇,)の黒石逆
断層
系に平行する。,このように近距離で貯蔵深度が大きく異なることは、津軽平野東縁部に推定される黒石逆
断層
系の存在を証拠づける
通史編1(自然・原始)
(カルデラ内の堆積物)
関村碇沢付近) このようなカルデラ湖や浅くなりつつあった狭い海は、地殻変動が次第に激しくなり、
断層
通史編1(自然・原始)
(第五節 引用参考文献)
同説明書、土地分類基本調査、青森県、一六-二五頁 (7)鎌田耕太郎(一九九三) 津軽平野をつくった
断層
,(その1)-黒石逆
断層
系、年報市史ひろさき 第二号、四二-五七頁 (8)鎌田耕太郎・尾島香居・古川克彦
資料編1(考古編)
(第1節 地質の概要)
後期中新世に入ると、東北日本にはしだいに東西性の圧縮力が働き、各地で南北性の逆
断層
や褶曲が発達し、今日,岩木火山の周辺地域は、顕著な
断層
・褶曲構造がなく、新第三系が全体として北東方へ緩傾斜する単斜構造を示し,この古岩木火山は山麓に存在する環状
断層
群によって相対的に沈降し、その山体部が現火山体の内部に埋没していると
通史編1(自然・原始)
(第一節~第三節 引用・参考文献)
地質」、地質調査所 青森県教育委員会(一九九〇) 杢沢遺跡、県埋文報 第一三〇集、一五~二一頁 活
断層
研究会,(一九九一) 新編日本の活
断層
-分布図と資料-、東京大学出版会、四三七頁 弘前市教育委員会(一九九一
通史編1(自然・原始)
(三 津軽平野南部の地形発達)
これは、丘陵の縁辺部をほぼ南北に延びる黒石逆
断層
によって平野側が沈下したためと考えられ、おそらく平野下
通史編1(自然・原始)
(第三期)
丘陵で再び岩屑なだれ堆積物と岳層下部を確認できることから、岩木火山を取り囲む半径約六キロメートルの環状
断層
資料編1(考古編)
(第5節 温泉)
このことは、地下深部の地質構造的な不連続性に由来すると考えられており、沖積層の下に比較的大きな
断層
が伏在
通史編1(自然・原始)
(大規模な海底地滑りの痕跡)
泥岩のようにみえるものは正確には極細粒砂サイズの砂岩であり、北西-南東方向に延びたたくさんのキレツ(小
断層
資料編1(考古編)
(-文献リスト-)
地質学雑誌,Vol.55,No.648-649 ◇81 鎌田耕太郎(1993) 津軽平野をつくった
断層
,(その1)-黒石逆
断層
-.年報市史ひろさき2,P.42-57 ◇82 川崎繁太郎(1902) 八甲田熔岩,について.年報市史ひろさき2,P.16-41 ◇207 横山又治郎(1911) 十和田湖果して釜状
断層
湖
通史編1(自然・原始)
(二 浅部の地質)
褶曲(しゅうきょく)および侵食形態の違いからこの差を説明することは困難で、
断層
による変位を示唆している
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