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弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍
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通史編1(自然・原始)
(火砕流とは)
火砕流
とは 写真28は十和田市を流れる砂土路(さどろ)川流域での
火砕流
堆積物に包含された流木を示しているが,写真29は五戸町浅水(あさみず)川流域での、高温の
火砕流
に取り込まれた樹木であるが、完全に炭化した状態,写真28
火砕流
堆積物に包含された流木 (十和田市の砂土路川流域,青森県史編さん室提供),写真29
火砕流
堆積物に包含された炭化材(五戸町浅水川流域)
火砕流
(火山砕屑流(さいせつりゅう,
火砕流
は地形的な凹地を埋め尽くし、途中の森林をなぎ倒したりして流下し、その上面は平坦で傾斜がきわめて緩 /
火砕流
とは
通史編1(自然・原始)
(火砕流堆積物の存在)
火砕流
堆積物の存在 平野南縁での地形分類にあたっては、大矢・海津(一九七八)が
火砕流
堆積物との関連性,データ解析にあたっては、
火砕流
堆積物の有無を確認するとともに、隣接の浪岡地域での
火砕流
堆積物(山口、二,その結果、少なくとも二枚の
火砕流
堆積物が確認され、年代測定および重鉱物分析から、上位は十和田火山起源の /
火砕流
堆積物の存在
通史編1(自然・原始)
(海辺に堆積した火砕流)
写真54 唐竹付近にみられる,約150万年前の大釈迦層の
火砕流
堆積物に富む露頭。,その上には
火砕流
の堆積物である軽石凝灰岩や、
火砕流
として一度堆積した物が洪水などで流されて再び堆積してできる,しかも、この水域に到達したときに
火碎流
はまだ熱かったようである。,これは
火砕流
が砂などのたまっている水深の浅い水域の中に流れ込んだ時に、高温の
火砕流
の中でガスが上へ抜け,最初に火口から大規模な
火砕流
が発生して流れ下り、海辺に達した。 / 海辺に堆積した
火砕流
通史編1(自然・原始)
(海に流れ込んだ火砕流)
海に流れ込んだ
火砕流
この海には、ときおり大規模な噴火活動に伴って発生した
火砕流
が流れ込み、軽石凝灰岩,軽石凝灰岩にジルコンなどの鉱物が含まれていると、フィッショントラック法という方法で、
火砕流
をもたらした,同じような年代値を示す
火砕流
堆積物には、尾開(おびらき)山凝灰岩(村岡・長谷、一九九〇)がある。,尾開山凝灰岩は、湯ノ沢カルデラから噴出した
火砕流
堆積物が堆積してできた地層である。,これらは鮮新世前半に活動していたカルデラから海に流れ込んで堆積した、大規模な
火砕流
の名残である。 / 海に流れ込んだ
火砕流
資料編1(考古編)
(52.八甲田第1期火砕流堆積物Ⅷ)(はっこうだだいいっきかさいりゅうたいせきぶつ))
52.八甲田第1期
火砕流
堆積物Ⅷ)(はっこうだだいいっきかさいりゅうたいせきぶつ) 村岡・長谷(1990,岩相は、陸成の弱溶結凝灰岩と、海成の水底
火砕流
堆積物とから成る。 / 52.八甲田第1期
火砕流
堆積物Ⅷ)(はっこうだだいいっきかさいりゅうたいせきぶつ)
資料編1(考古編)
(53.八甲田第2期火砕流堆積物Ⅷ)(はっこうだだいにきかさいりゅうたいせきぶつ))
53.八甲田第2期
火砕流
堆積物Ⅷ)(はっこうだだいにきかさいりゅうたいせきぶつ) 村岡・長谷(1990 / 53.八甲田第2期
火砕流
堆積物Ⅷ)(はっこうだだいにきかさいりゅうたいせきぶつ)
通史編1(自然・原始)
(花巻面)
図22は花巻面上の石名坂浄水場のボーリング資料であるが、丘陵を構成する
火砕流
堆積物である軽石質凝灰岩と,図22 八甲田第1期と第2期
火砕流
堆積物のボーリング資料
火砕流
起源の軽石質凝灰岩(八甲田第二期
火砕流
堆積物,花巻面北側の柏木山などは八甲田第二期
火砕流
堆積物相当の軽石質凝灰岩で構成されている。,同第二期
火砕流
堆積物の二枚の軽石質凝灰岩が堆積している(写真34)。,中部に岡町層をはさみ、下部が八甲田第1期、上部が八甲田第2期
火砕流
堆積物である。
通史編1(自然・原始)
(駒木浮石流凝灰岩)
駒木浮石流凝灰岩 大鰐町駒木の駒木沢で確認した
火砕流
堆積物は、軽石粒および亜角礫~亜円礫の本質的な岩片,図19に示したが、井戸沢や沖浦など浅瀬石川流域においても、
火砕流
堆積物が丘陵前縁にあって、基盤に張りつくように,堆積したりしていることから、
火砕流
の流下時には各流域を埋め尽くしていたと思われる。,平川および浅瀬石川流域にみられる
火砕流
堆積物を駒木浮石流凝灰岩と呼称し、大不動浮石流凝灰岩に対比される,図19 浅瀬石川流域での
火砕流
堆積物の確認地点(5万分の1津軽地域広域市町村圏図〈国土地理院承認番号
資料編1(考古編)
(25.黒石扇状地堆積物Ⅷ)(くろいしせんじょうちたいせきぶつ))
八甲田第1期及び第2期
火砕流
堆積物から成る平滑な
火砕流
*38台地上に厚く堆積する。,岩相は、塊状で淘汰不良の亜円礫層から成り、上記
火砕流
堆積物に由来する軽石は普遍的に混入する。
資料編1(考古編)
(67.六萬平層Ⅷ)(ろくまんたいそう))
八甲田第2期
火砕流
堆積物を挟む。,八甲田
火砕流
堆積物との層序関係から、約40~65万年前の堆積物とされる。貝化石を含む。,青荷凝灰岩(村岡・長谷:1990)及び小高ほか(1970)の大釈迦層上部や八甲田第1期
火砕流
堆積物を不整合
通史編1(自然・原始)
(三 津軽平野南部の地形発達)
には、山地および丘陵から供給された砂礫を主体とした膨大な扇状地性の堆積物と、十和田カルデラに起因する
火砕流
堆積物,土淵川流域では逆流した
火砕流
堆積物により台地が、また岩木川以北では砂沢溜池まで
火砕流
が流下して高杉面が,鬼沢付近ではこの
火砕流
により埋没樹が形成された(山口、二〇〇〇c)。,この
火砕流
は平川および浅瀬石川流域内に比高二〇~三〇メートルの
火砕流
台地を形成するほどで、その供給量は,このとき、唐竹流域で確認したが、平川流域や平賀町付近では
火砕流
直下に埋没樹が形成された。
資料編1(考古編)
([口絵])
〔五戸川上流二の倉ダム〕 外側カルデラ形成に関与した
火砕流
からなる丘陵地上に、中湖の形成に起因する,流域沿いに比高約20mの
火砕流
台地を形成している。,
火砕流
中には、流下時に取り込んだ樹幹が炭下した状態で含まれている。,この
火砕流
の直下には、碇ケ関カルデラ内に堆積した湖成層(写真右が碇ヶ関層)が堆積している。,十和田火山起源の
火砕流
凝灰岩は、少なくとも2万8,000年前と1万3,000年前の2回にわたって平川及
通史編1(自然・原始)
(黒石面)
全体として、
火砕流
堆積物の直上および直下には、径〇・一~〇・四センチメートル大の亜角礫~亜円礫を多量に,下半部の約四メートルは本質的な
火砕流
堆積物と思われる黄褐色軽石質凝灰岩(N値五〇以上)が堆積している。,
火砕流
堆積物直下には局部的に暗灰色有機質シルト(16)が堆積し、金田小学校では埋没樹と思われる腐食した,ところで、浪岡町本郷⑤においても黒石Ⅱ面を構成する本質的な
火砕流
堆積物を確認している。,堆積し、扇端部側の黒石Ⅱ面では
火砕流
直下に局部的に埋没樹が認められる。
通史編1(自然・原始)
(大規模な海底地滑りの痕跡)
碇ヶ関カルデラから流出した
火砕流
堆積物は虹貝(にじかい)凝灰岩、沖浦カルデラから流出した
火砕流
堆積物は,厚い土砂からなる津軽平野の地下には、この時の
火砕流
の一部や、一度堆積した
火砕流
がその後大雨で削られて流,
火砕流
は高温の状態で拡散しながら斜面を流れ下るが、内部に含まれていた高温のガスは、
火砕流
の温度の低下に,斜面を流れ下った
火砕流
の動きが停止して冷え、ガスが抜け始めると、
火砕流
堆積物の内部には脱ガスパイプと呼,虹貝層の
火砕流
堆積物の内部にも、この脱ガスパイプがいたるところでみられる。
通史編1(自然・原始)
(平賀面)
平賀面は、おそらく黒石面が浸食された平川流域を、扇状地性の堆積物と
火砕流
堆積物で新たに埋積し、また舌状,ボーリング資料からみると、古懸浮石流凝灰岩および駒木浮石流凝灰岩の二枚の
火砕流
堆積物から構成されているのが,上下両層の
火砕流
堆積物の間には厚さ四~五メートルの未固結の砂礫層が堆積し、また駒木浮石流凝灰岩直下にも,センチメートル以下の軽石粒および礫を含む、含水性のある中粒~粗砂層(N値二一~二七)であり、下半部は本質
火砕流
,なお、上位の黒石面と平賀面を構成する古懸浮石流凝灰岩および駒木浮石流凝灰岩の各
火砕流
堆積物底部の勾配をみると
通史編1(自然・原始)
(市街地の地形区分)
岩木川以北では、丘陵の前縁に標高一五~四〇メートルの
火砕流
台地が展開していて、平野側に向かって緩く傾斜,なお、
火砕流
台地とは比高三~四メートルの急崖が存在する。,写真37 大蜂川流域の水田面より一段高い
火砕流
台地(りんご園)が舌状に張り出している。,周辺地域の露頭観察および地形判読、そして市内一五三地点六五〇本余のボーリング資料の解析を行ない、特に
火砕流
堆積物
通史編1(自然・原始)
(古懸浮石流凝灰岩)
火砕流
堆積物の重鉱物(3)組成は磁鉄鉱に次いで紫蘇(しそ)輝石・普通輝石そして角閃石(かくせんせき)の,平川流域に分布する
火砕流
堆積物を古懸浮石流凝灰岩と呼称し、年代測定値や重鉱物組成などから八戸浮石流凝灰岩,
火砕流
堆積物直上にのる軽石質砂層中に含まれる木材化石(地表下1~2m下)。,正平津川流域の比高10mの
火砕流
台地を構成する凝灰岩中に含まれる炭化物。,八甲田第1期
火砕流
凝灰岩にのる段丘構成層(岡町層?)下底部の泥炭層。
資料編1(考古編)
(46.梨木沢凝灰岩部層Ⅷ)(なしきざわぎょうかいがんぶそう))
岩相は、主に水底
火砕流
堆積物に由来する。
通史編1(自然・原始)
(湯口面)
厚さ七~八メートル)の上位に軟弱な(N値二~三)灰色砂質シルトが約三メートルの厚さで堆積しているが、
火砕流
堆積物
資料編1(考古編)
(48.虹貝凝灰岩Ⅷ)(にじかいぎょうかいがん))
び上田・井上(1961)の遠部層に相当するが、本層は碇ヶ関カルデラの形成に伴って噴出したと見なされる
火砕流
堆積物
通史編1(自然・原始)
(扇状地周縁の地形)
(とっこ)付近から鬼沢(おにざわ)を経て廻堰(まわりぜき)大溜池南縁までは丘陵および中位段丘の前縁に
火砕流
堆積物,この
火砕流
は十和田カルデラ(湖)を形成する噴火活動によるもので、小谷を埋積しながら平野南部から連続した,
火砕流
台地を形成している(山口、一九九三)。
資料編1(考古編)
(39.鶴ヶ坂層Ⅲ)(つるがさかそう))
藤井(1966、1981)、三村(1979)の鶴ヶ坂凝灰岩部層、村岡・長谷(1990)の八甲田第1期
火砕流
堆積物
通史編1(自然・原始)
(従来の研究)
また大矢・海津(一九七八)は、十和田カルデラに起因する
火砕流
堆積物および完新世(2)の最大海進である縄文海進
通史編1(自然・原始)
(桔梗野面)
また、岩木川以北では津軽平野にほぼ並行する段丘として展開し、一部は
火砕流
台地に孤立する小丘としても点在,なお、独狐-前坂周辺では
火砕流
台地である高杉面内に楕円状の小丘(比高二〇~二五メートル)として点在している,砂質粘土層は
火砕流
起源の再堆積物と考えられ、部分的に成層したり砂礫層および赤褐色粘土層をはさんだりしている
通史編1(自然・原始)
(一 弘前市の位置および外形)
ふじしろ)付近を境として南北で地形の発達が異なり、岩木川以北では岩木山麓に展開する山麓扇状地、平野縁辺の
火砕流
台地,山麓扇状地から
火砕流
台地にかけてはりんご園として、沖積低地は水田として土地利用されている。
通史編1(自然・原始)
(常盤面)
砂礫層の下位には二枚の
火砕流
起源の軽石質粗砂層があって、中部にある腐植質シルト層(厚さ約一・七メートル,基底部には腐食した埋もれ木が認められ、
火砕流
によって埋没したと思われる。
資料編1(考古編)
(3.N3(後期中新世-鮮新世、7~1.7Ma))
東北日本弧や千島弧では Volcanic front から背弧側にかけてカルデラを生じるような大規模な酸性
火砕流
資料編1(考古編)
(38.田代平溶結凝灰岩Ⅳ)(たしろたいようけつぎょうかいがん))
秋田県小坂付近の長土路凝灰岩、小高ほか(1970)の長谷沢凝灰岩、村岡・長谷(1990)の八甲田第2期
火砕流
堆積物
資料編1(考古編)
(1.青荷凝灰岩Ⅷ)(あおにぎょうかいがん))
本層は沖浦カルデラ*1の形成を担った
火砕流
堆積物で、地形的カルデラ内に分布する本層をカルデラ内青荷凝灰岩
資料編1(考古編)
(45.十和田火山噴出物Ⅰ)(とわだかざんふんしゅつぶつ))
第1期活動は、玄武岩質安山岩溶岩・安山岩溶岩・降下火山灰・
火砕流
凝灰岩から成る。層厚は120m以上。
通史編1(自然・原始)
(広野面)
広野面は最上部に碇ヶ関浮石層を載せるが、
火砕流
起源の堆積物は存在しない。
通史編1(自然・原始)
(城東面)
この
火砕流
起源の軽石質砂層は市街地においては粘土化した軽石粒が目立ち、全体的に粘土質であってN値が小さくなっている
通史編1(自然・原始)
(松原面)
図32 市街地における
火砕流
起源の軽石質砂層の重鉱物組成
通史編1(自然・原始)
(第三期)
また平野寄りの
火砕流
台地では
火砕流
堆積物の上に載り、百沢面ではカレーパーミス直下および直上に土石流によって
通史編1(自然・原始)
(地形の発達史)
および浅瀬石川などの河川から供給された多量の砂礫により扇状地が形成され、また十和田カルデラに起因する
火砕流
堆積物
通史編1(自然・原始)
(高杉面)
前萢川流域では標高四〇~五〇メートルまで谷底を埋積していて、弘前市鬼沢を流れる前萢川の谷底においてこの
火砕流
直下
通史編1(自然・原始)
(平安時代の降下火山灰)
給源は白頭山頂部にある径四キロメートルのカルデラ湖である天池で、大規模な
火砕流
噴火に伴って放出された軽石
通史編1(自然・原始)
(石油を生み出した地層)
ときには、このような水中での噴火は繰り返し起き、水中を流れ下る
火砕流
もあった。
資料編1(考古編)
(〈用語の解説…第2節〉)
その多くは、
火砕流
(火山灰流)堆積物の一部に相当し、上下の方向に非溶結の堆積物に移化する。,*38
火砕流
(pyroclastic flow) …種々の火山砕屑物が一団となり、主に重力によって,多くの
火砕流
は、火山の噴火によって直接生ずる。,狭義の
火砕流
は火山灰流・軽石流・岩滓流・熱雲などを含み、非常に小規模なものから100km3以上のものまである
通史編1(自然・原始)
(地層に記録された過去の出来事)
過去に海底に運ばれた土砂が固結してできた堆積岩と、かつては活発に活動していた火山から流れ出した溶岩や
火砕流
通史編1(自然・原始)
(第五節 引用参考文献)
第四五号、七-九頁 (12)鎌田耕太郎(二〇〇〇) 津軽平野東縁遠手沢に分布する鮮新統の放射年代と
火砕流
堆積物
資料編1(考古編)
(第1節 地質の概要)
なお、十和田火山及び八甲田火山起源の
火砕流
堆積物の一部が津軽平野へ流下し堆積しているのが確認されている
資料編1(考古編)
(新編 弘前市史 資料編1-1 考古編 目次)
50.西股山層 51.温湯層 52.八甲田第1期
火砕流
堆積物, 53.八甲田第2期
火砕流
堆積物 54.東目屋層
資料編1(考古編)
(-文献リスト-)
地質調査所月報,Vol.16,No.1,P.25-35 ◇78 小野晃司(1971) 新生代の大規模
火砕流
地域
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