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弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍
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資料編1(考古編)
(1.12世紀の様相)
蓬田大館遺跡・高館遺跡・浪岡城内館・中崎館遺跡・伝山王坊の出土品があり、蓬田大館遺跡では中国製の青磁・
白磁
碗,と渥美と推定される甕及びかわらけ、高館遺跡では中国製
白磁
小皿、浪岡城内館では中国製
白磁
四耳壺・合子・碗,と須恵器系甕・常滑渥美系甕及びかわらけ、中崎館遺跡では中国製青磁劃花文碗・
白磁
碗・珠洲壺・甕・鉢及びかわらけ,中崎館遺跡出土陶磁器(1) 1~6青磁(表裏) カラー図2 中崎館遺跡出土陶磁器(2) 1~10
白磁
通史編1(古代・中世)
(四耳壺の出土)
とくに中国製の
白磁
四耳壺は、陶磁器生産が未熟な日本社会のなかではとりわけ貴重な器であったらしく、全国的,当時の絵巻物などに描かれている状況をみると、
白磁
四耳壺は酒器、つまり酒を入れる器として使用し、柄杓(ひしゃく,そこで登場したのが瀬戸や珠洲といわれる中世陶器生産地による
白磁
四耳壺の模倣生産である。 ,津軽地域へ搬入された四耳壺をみると、
白磁
四耳壺は浪岡城跡内館、瀬戸四耳壺は市浦村・伝山王坊遺跡、珠洲四耳壺,図33 津軽地域出土の四耳壺と経容器 1
白磁
四耳壺(浪岡城内館) 2 瀬戸四耳壺(伝山王坊) 3
通史編1(古代・中世)
(二 陶磁器と津軽)
一五世紀の基本的な陶磁器の組み合わせは、碗・皿という器種が青磁・
白磁
・瀬戸であるのに対し、一六世紀はこれらの,器種に青磁・
白磁
とともに、染付という絵付けのされた製品が加わり、瀬戸はそれまでの窖窯(あながま)生産から
資料編1(考古編)
(3.14世紀の様相)
この時期になると青磁の出土量が多くなり、尻八館や境関館の出土陶磁器の組み合わせからすると、青磁・
白磁
,
白磁
は、見込(内面)に印花文を施す例があるものの、量的には少ない。,
白磁
は口禿の碗(図8-11・12)と15世紀に多く見られる内湾形の皿(図8-13・14)がある。
通史編1(古代・中世)
(中国製品の出土)
高館遺跡の出土資料は
白磁
皿であり、薄くて透明感があることから「影青(いんちん)」という言い方をして呼び,蓬田大館遺跡の陶磁器もほぼ同時期の資料で、
白磁
と青磁が一片ずつ出土している。,また、大仏遺跡の陶磁器も
白磁
皿であり、竪穴住居跡から出土し、一一世紀代まで上る可能性もある。 ,このように、北奥の地までもたらされた
白磁
や青磁という陶磁器が中国で生産されたモノであること、そして北奥
資料編1(考古編)
(7.陶磁器の組成)
13・14世紀になると荼毘館のように青磁・
白磁
の舶載陶磁器と、瀬戸・珠洲・越前・渥美などの国産陶磁器が,北館 根城 浜通 遺跡 青磁 12 12 220 4 2 56 1833 1883 483 0 青
白磁
,0 0 1 0 0 0 0 0 33 0
白磁
16 4 75 5 9 53 1289 650 216,その傾向は浪岡城北館でも同様であり、
白磁
と珠洲の比率が低くなる以外構成は類似している。
資料編1(考古編)
(5.16世紀の様相)
白磁
は尻八館でも出土している内湾形の小皿(図11-10・11)に代わって、硬質で口縁が端反(はぞり)する,図11 浪岡城跡出土陶磁器実測図(1) 青磁・
白磁
図12 浪岡城跡出土陶磁器実測図(2)
通史編1(古代・中世)
(かわらけと陶磁器)
かわらけとともに注意しなければならない点は、中国製の
白磁
(はくじ)・青磁(せいじ)や日本製の瀬戸(せと,たとえば、浪岡城跡内館(うちだて)と中崎館遺跡の出土遺物を比較すると、前者は四耳壺(しじこ)の主体が
白磁
,であるのに対し、後者は珠洲および類似の窯跡で焼かれた陶器であり、食器のうち前者は
白磁
碗が主体であるのに
資料編1(考古編)
(-中世Ⅰ期(12世紀代)-)
においては、大小2種類で、2技法をもった在地及び京都系かわらけ、須恵器系及び瓷器(しき)系国産陶器、青磁・
白磁
等
通史編1(古代・中世)
(舶載と国産)
一般に、中国製品(青磁・
白磁
・染付など)の出土する場所は国産製品だけが出土する場所と比較して、身分が高,たしかに、畿内周辺での陶磁器の経済的価値をみると、かわらけが一文に対して中国製染付皿三文、中国製
白磁
菊皿一五文
通史編1(古代・中世)
(陸の道・海の道)
にもたらされた各種の交易品が、さらに陸のルートを通じて津軽の地まで波及したと想定されるものに、中国製
白磁
四耳壺
資料編1(考古編)
(2.13世紀の様相)
破片としては浪岡城跡や根城跡、境関館跡、大光寺城跡から瀬戸瓶子や青磁鎬蓮弁文碗・梅瓶、
白磁
口禿碗・皿などが
通史編3(近世2)
(大沢における製陶)
釉も種々試みられており(染付もある)、
白磁
は李朝のそれを思わせるあたたかみのある釉調を呈しているといわれる
資料編1(考古編)
((1)東北地方南部以南との交易・交流)
このほか、中国産青
白磁
も黒石市高館遺跡(11世紀)の竪穴住居のかまど内から出土している。,一方、中国製磁器は
白磁
の碗・皿類(蓬田大館・浪岡城・境関館・十三湊・内真部・中崎館)、四耳壺(浪岡城内館,図122 古代の陶磁器(1灰釉陶器,2~15・17
白磁
,16~19青磁) 図123 古代の陶磁器
資料編1(考古編)
(6.独狐遺跡)
カラー図12 独孤遺跡出土陶磁器(1)(表裏) 1・2・8・9
白磁
3~6青磁 7美濃瀬戸天目 10,該期の出土遺物は、ロクロ使用の小型皿(かわらけ)・
白磁
小壺・劃花文(かくかもん)青磁椀・珠洲鉢・渥美壺
資料編1(考古編)
(第2節 中世・近世の考古学研究略史)
……五所川原県立高等女学校郷土室所蔵多数の陶片・瓦片は、ここから出土したので専門家の意見に依れば青磁
白磁
,、青
白磁
と其道では稱して居る由で、品物は香炉鉢、碗皿、天目など悉く佛具であるとの事、而して多数の内には,県教育委員会関係の調査では、黒石市の板留(2)遺跡の調査*16によって竪穴建物跡から12~14世紀の
白磁
,蓬田村蓬田大館遺跡*22では県内出土陶磁器では最も古い青磁・
白磁
が出土、平賀町五輪堂遺跡*23や小泊村弁天島遺跡
通史編1(古代・中世)
(地方色を顕す古代の津軽地方)
また、高館遺跡第二〇号住居跡カマドからは、輸入
白磁
破片が出土している。
通史編1(古代・中世)
(北日本の地域差)
たとえば、図49に示した一五世紀代の遺跡における陶磁器組成をみると、志苔館は青磁・
白磁
の食膳具が大部分
資料編1(考古編)
((4)12世紀代)
これらの遺跡では、青磁や
白磁
などの中国製陶磁器や、常滑(とこなめ)・渥美(あつみ)・珠洲(すず)焼などの
資料編1(考古編)
(-古代後期Ⅳ期(10世紀末~11世紀末)-)
土器組成の特徴では前代から引き続き、供膳具としての坏・皿が極めて少量である点と、わずかではあるが輸入
白磁
資料編1(考古編)
(4.15世紀の様相)
例えば、中国陶磁器の中で、青磁は蓮弁文を有する碗から無文碗の比率が増大し、
白磁
は軟質な口縁内湾形の皿と
資料編1(考古編)
(5.荼毘館遺跡)
また、この時期の出土遺物には、中国産の青磁・
白磁
の舶載陶磁器、瀬戸・珠洲・越前・信楽等の日本製陶磁器が,荼毘館遺跡出土陶磁器(1) 1~13青磁(表裏) カラー図11 荼毘館遺跡出土陶磁器(2) 1~4
白磁
資料編1(考古編)
(2.堀越城跡)
カラー図14 堀越城跡出土陶磁器(1)(表裏) 1~3青磁 4
白磁
5~10染付 カラー図, 堀越城跡出土陶磁器(3)(表裏) 1~3美濃瀬戸灰釉 4~6越前 〔陶磁器〕 中国製青磁・
白磁
資料編1(考古編)
(1.境関館遺跡)
表1 境関館遺跡出土遺物一覧 食膳具 折敷・椀・曲物・箸・青磁(碗・皿・鉢)・
白磁
(碗・皿・鉢)・染付皿,舶載品としては、中国製青磁・
白磁
・青
白磁
・染付と朝鮮製粉青沙器があり、国産品では、瀬戸・珠洲・越前産の, 36~38朝鮮・粉青沙器 カラー図8 境関館遺跡出土陶磁器(3) 1~19
白磁
,図106 境関館遺跡出土陶磁器(1) ②
白磁
は、碗・皿・杯の器種が存在し、75破片、47個以上の,③青
白磁
は、唐草文を外面に施す瓶子片(図107-11)が1点ある。
資料編1(考古編)
(資料編1「考古編」掲載図・表・写真一覧)
土師器・須恵器 図121 境関館遺跡に搬入された北陸産の須恵器 図122 古代の陶磁器(灰釉陶器,
白磁
,10 尻八館出土陶磁器類・鉄製品・銅製品・石製品実測図 図11 浪岡城跡出土陶磁器実測図(1)青磁・
白磁
,竪穴遺構と出土遺物 図54 中崎館遺跡 井戸跡 図55 中崎館遺跡SD01堀跡出土陶磁器(青磁・
白磁
,・井戸跡・出土品 図106 境関館遺跡出土陶磁器(1)青磁 図107 境関館遺跡出土陶磁器(2)
白磁
,・青
白磁
・染付・朝鮮 図108 境関館遺跡出土陶磁器(3)瀬戸 図109 境関館遺跡出土陶磁器(4
資料編1(考古編)
(第4節 中世・近世の生活用具)
おしき),膳,漆塗り椀・皿・盤,曲物,箸,箆,蓋(以上木製品)/青磁碗・皿・壺・鉢・承台(しょうだい),
白磁
碗
資料編1(考古編)
(4.中崎館遺跡)
⑨舶載陶磁器(カラー図1・2) 出土した舶載陶磁器には、青磁の碗26片・皿1片・
白磁
の碗16片がある。,
白磁
は、いずれも碗で玉縁口縁と平縁のものがある。これも12世紀代のものである。,出土遺物 図54 中崎館遺跡 井戸跡 図55 中崎館遺跡SD01堀跡出土陶磁器(青磁・
白磁
通史編1(古代・中世)
(ムラの建物)
することはできなかったが、長軸一三メートルに及ぶ大形竪穴建物跡の床面から、陶磁器としては一三世紀前後の中国製
白磁
通史編2(近世1)
(堀越城の構造)
せいじ)の皿は十五世紀後期~十六世紀中期の龍泉窯(りゅうせんよう)・龍泉窯系で製作されたものが中心で、
白磁
資料編1(考古編)
(3.野脇遺跡)
カラー図17 野脇遺跡出土陶磁器(1) 1・3~6
白磁
2染付 7~18青磁 カラー図18,カラー図22 野脇遺跡出土陶磁器(6) 1~13肥前 陶磁器は、中世段階の舶載陶磁器として、
白磁
碗,図132-1・2・3・4・10)、染付手塩皿(図132-5・6・7)、染付長方形皿(図132-8)、
白磁
捻花形打皿
通史編3(近世2)
(瀬戸師林兵衛による製陶)
うめぼしがめ)、お歯黒(はぐろ)甕、蟹(かに)甕など大小の甕類、抹茶茶碗などの茶器、各種植木鉢、そのほか
白磁
通史編1(古代・中世)
(北奥における建郡)
や、能登半島の珠洲(すず)で生産された須恵器系の珠洲焼、さらには大陸の景徳鎮・龍泉窯産の舶来の青磁・
白磁
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