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弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍
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通史編1(古代・中世)
(蝦夷沙汰職の行方)
蝦夷沙汰
職の行方 鎌倉幕府滅亡後、安藤氏にとっては、自らの権力の拠(よ)りどころとしてきた
蝦夷沙汰
職,こうして
蝦夷沙汰
と鎮守府将軍が密接な関係をもつようになった。,しかし尊氏が建武新政府から離反すると、鎮守府将軍の職は北畠顕家に移り、建武政権側に
蝦夷沙汰
を掌握する法的根拠,鎌倉幕府滅亡後のこうした激しい政変のなかで、安藤氏は実に巧みに立ち回り、自らの
蝦夷沙汰
の職を確保していくのである /
蝦夷沙汰
職の行方
通史編1(古代・中世)
(分裂した蝦夷沙汰)
分裂した
蝦夷沙汰
もっとも、北朝で征夷大将軍に任命され、幕府を開いた尊氏には、もはや鎮守府将軍に任命,
蝦夷沙汰
と深くかかわる鎮守府将軍は南朝方に置かれたままであった。,一三五七)、秋田小鹿島を安藤孫五郎入道が押領するという紛争が発生しているが(史料七一六)、これは秋田の
蝦夷沙汰
,このように分裂した
蝦夷沙汰
をどう統合するかは、室町幕府政治の重要課題となった。 / 分裂した
蝦夷沙汰
通史編1(古代・中世)
(内乱期の蝦夷沙汰)
内乱期の
蝦夷沙汰
建武二年(一三三五)三月二十三日、陸奥守北畠顕家は南部師行(もろゆき)に津軽を巡見 / 内乱期の
蝦夷沙汰
通史編1(古代・中世)
(顕家からの安堵)
さらにこの本領は、「
蝦夷沙汰
」と密接な関係を持つものでありながら、この安堵状には「
蝦夷沙汰
」の文字がないのである,もっともこうした異例さこそ、安藤氏の
蝦夷沙汰
のもつ意味の重要性を顕家が認識していたからだといえよう。,
蝦夷沙汰
は、当時、足利尊氏にかわる鎮守府将軍に予定されていた北畠顕家直轄という意識もあったのであろう。
通史編1(古代・中世)
(後醍醐方につく)
後醍醐方につく 安藤宗季(むねすえ)は、元来、安藤氏庶流でありながら、北条得宗家によって
蝦夷沙汰
や地頭代職,宗季は出家入道して「安東入道」と名乗り、上洛ののち、北奥での所職や
蝦夷沙汰
の確保に奔走していた可能性がある
通史編1(古代・中世)
(足利尊氏の離反)
すぐ後に護良(もりよし)親王が任じられた)、鎌倉幕府の有していた東夷成敗権、またそれを現地で体現する
蝦夷沙汰
権,こうして
蝦夷沙汰
の職務と鎮守府将軍の地位とが、密接な関係をもつようになっていった。 ,に積極的に働きかけて、同年十一月、陸奥守北畠顕家が鎮守府将軍を兼任することとなり、陸奥国府が積極的に
蝦夷沙汰
通史編1(古代・中世)
(日の本将軍と鎮守府将軍)
その後、外浜・糠部郡を含む十三ヵ所の北条氏遺領を与えられ、尊氏はこれを利用して
蝦夷沙汰
にも着手している,鎮守府将軍は、建武政権によってクローズアップされ、
蝦夷沙汰
と結びつけられたものであるという。
通史編1(古代・中世)
(湊安藤氏の誕生)
写真163 秋田家系図 鎌倉期以来、
蝦夷沙汰
への支配機構は津軽と秋田との二つに拠点が置かれていた,ところが、秋田湊を通じての
蝦夷沙汰
機構をただちに津軽に一本化はできず、それを継承するものとして湊家を新,そして、この二つの
蝦夷沙汰
機構を通じて「北海夷狄」の動乱を鎮めたという。
通史編1(古代・中世)
(応永初期の動乱)
安藤氏の「
蝦夷沙汰
」の対象がその地域での交易活動を含んでいたということからも、北奥羽の世界と無関係のものであったとは
通史編2(近世1)
(北奥羽の大名の動向)
秋田城介の官途は、中世の「
蝦夷沙汰
(えぞのさた)」に密接にかかわるものであるといわれ(遠藤巌「秋田城介,東北古代史の研究』一九八六年 吉川弘文館刊)、ここでの秋田城介という表記も、秀吉の統一政権構想から、この「
蝦夷沙汰
通史編1(古代・中世)
(蝦夷管領)
すものとされているし、正中二年(一三二五)九月十一日付けの「安藤宗季譲状」(史料六二一)中に見える「ゑそのさた(
蝦夷沙汰
,幕府による
蝦夷沙汰
の具体例としては、先に夷島流刑について説明したが、幕府の夷島支配については、頼朝からの
通史編1(古代・中世)
(安藤氏の没落)
安藤・南部氏の抗争のそもそもの原因は、内乱期にもみられたような
蝦夷沙汰
権に根差したものであるものはまちがいないであろう
通史編1(古代・中世)
(エゾ=アイヌ)
安藤氏が担った「
蝦夷沙汰
(えぞのさた)」とは、平泉政権とアイヌとのかかわりに始まるこうした歴史の流れのなかに
通史編1(古代・中世)
(蝦夷の乱と安藤氏の乱)
蝦夷の乱と安藤氏の乱 このように、北辺における
蝦夷沙汰
が困難な情況にあったことが、所領や蝦夷管領の職
通史編1(古代・中世)
(安藤の乱の展開)
やがて高時は、ついにその責任を季長にとらせて、地頭代官職や
蝦夷沙汰
職を季久に改替してしまった。
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