部内の生活意識が最も対照的な上町の陽明館と下町の明治館との対立は特に根強いものがあった。 　,宵宮帰りの乱闘　弘前　明治館派と陽明館派が 　弘前における青年の闘争は十数年前までは常にありがちなりしも,手段の卑劣なるを憤り、その復讐をなさんとてひそかに襲撃者を探索したるに、嫌疑はかねてより衝突しおれる陽明館派,の学生らにかかりしかば、遂にこのほども両派の学生は某所において衝突し、陽明館派のものは少数なりしより大,いに辱められたるより、陽明館派にてもまた大いにこれを憤り復讐策を講じ、翌日明治館派の大井某ほか一名を某所

明治十六年（一八八三）九月、長坂町に「北辰堂」、十七年二月、鷹匠町に「明治館」、二十年八月、北瓦ヶ町に「陽明館

○北辰堂(笹森町) ○明治館(鷹匠町) ○精交会(一番町) ○陽明館(北瓦ヶ町) ○城南倶楽部