目次
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新編弘前市史 通史編1(古代・中世)
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第5章 中世後期
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第三節 南北交易と「境界地域」津軽
四 中世の住居とムラ
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中世における建物は、
掘立柱建物
が一般的であるが、一部には竪穴建物も継続して使用している。この場合、
掘立柱建物
や竪穴建物を住居として使用しているのか、倉庫や工房などとして使用しているのか、発掘調査によってよほど良好な
遺物
が出土しない限りは、判断は難しいところである。発掘調査は限られた面積を対象とするため、全体像を把握することは容易でないが、ある程度の面積を調査すると、建物の組み合わせや他の遺構との関係から母屋となる住居、付属する住居そして倉庫などを想定することも可能となる。