○一刀流(いっとうりゅう)―流祖は伊藤一刀斎景久(いとういっとうさいかげひさ)。天正ころ(一五七三~九二)大成。以後、古藤田(ことうだ)・小野(おの)・梶(かじ)・中也・溝口(みぞぐち)派など諸派が発生した。そのうちの梶派と小野派が津軽弘前藩に伝えられた。
○卜伝(ぼくでん)流―流祖は塚原卜伝高幹(つかはらぼくでんたかもと)。正しくは鹿島新当流卜伝手筋(かしましんとうりゅうぼくでんてすじ)という。天文ころ(一五三二~五五)大成するとともに、急速に各地に伝わり、永禄(一五五八~七〇)から一大勢力となった。
○当田(とうだ)流―中条(ちゅうじょう)流の一派で富田(とだ)流のこと(後述の当田半兵衛を参照)。