戦時体制と弘高生

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戦時統制が強まる中で、政府は高等学校令を相次いで改正し、昭和十七年四月、修業年限をそれまでの三年から二年半に、さらに十八年四月、二年半を二年とした。これにより高等学校の生徒も戦時動員されていくことになる。さらに、昭和十八年十月の閣議決定「教育に関する戦時非常措置方策」により、理工科系や教員養成諸学校の学生を除く一般学生の徴兵猶予停止や、学校、学科、教員の転換整理統合を図り、学徒の全面的出陣と勤労動員を実施した。このような時局の要請から弘前高等学校では、入学定数においても、昭和十六年以降は理科生の入学枠が拡大され、開学以来初めて文科・理科の比率が逆転した。