昭和四十四年(一九六九)四月一日、弘前市立北辰中学校が開校した。北辰中学校はこれまでの高杉中学校と自得中学校の統合により誕生した。最初は名目統合で、高杉校舎と自得校舎に分かれて授業、高杉校舎は生徒数三一五人、教員数一五人、九学級編成であった。自得校舎は生徒数一七九人、教員数一一人、六学級編成であった。
統合新校舎は校地を高杉字五反田に定め、鉄筋コンクリート造三階建ての新築工事は、昭和四十五年三月から第一期工事が始まり、四十六年三月、第二期工事が完成した。完成と同時に高杉・自得両校舎から新校舎に移転、実質統合となった。その年十二月屋内体育館が完成、北辰中学校は校舎新築落成式を挙行した。初代校長は天内行雄である。
こうして、石川中学校も含め、昭和三十年の市村合併時に一八校あった中学校は、これらの統廃合によって一二校となった。